2-2 通門
みなさんは「通(つう)」と呼ばれたことはありますか。私は「通」と呼ばれたくはないものの、〝あの人こそ「通」だな〟と思われる人物になりたい。
これまでみなさんに、様々な心意気を教えてきました。これらをしっかりと実践してきた方はSEXに自信を持てるようになってきたのではないでしょうか。もしかしたら自分はSEX「通」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
さて、「通」と申しましたものの「通」とは一体何か。「通」、すなわち「通」じている人になるためには、その前に経るべき段階があります。
まず、「通(とお)」る人になるべし
色々な店の暖簾(R18)を「通」って、自分の気に入ったSEXを探すことです。できるだけたくさんのSEXを感じて、自分の好みにあったSEXを選定したら、しばらくはそのSEXを体験してみてください。最初は気に入ったSEXでも何回も感じていると飽きがきたり、鼻についたりすることもあるでしょう。そしたらそのSEXを感じるのを辞め、また振り出しに戻るのです。そして何回感じても飽きがこない落ち着けるSEXに腰を据える。ここまでできれば「通」る人になれたことでしょう。
次に「通(かよ)」う人になるべし
選定したご贔屓のSEX に「通」ってそのSEXの味をしっかり体に覚えさせてください。これを経ることで今までのぼんやりとした好みがあなた自身の基準になっていきます。この段階になったらSEXに関する本を読むこともいいでしょう。自分のSEXがないうちにいろんな知識や情報を入れすぎると、SEXを下の頭ではなく、上の頭で感じるようになってしまいます。あやふやな知識を仕入れてきて〝スローセックス〟がいいだとか、〝二八セックス〟が「通(つう)」だなどと言い出すようになってしまいます。
さて「通(かよ)」う人になって、自分の体でその違いを判定できるようになり、自分の贔屓のSEXに戻ってくると、もっと微妙なことにも気づくようになるでしょう。SEXは人と人との自然物ですから、そのSEXの流れや汁の味には毎日少しずつ変化がある。その微妙な変化まで判定できるようになれば「通(つう)」じている人といえるでしょう。
この流れからもわかるように「通」じている人になったとしてもこれはあなたの好みを鍛え上げたものであり、唯一無二の絶対的な基準ではないということです。当然ほかの「通」人の基準もあるということです。これこそがSEXの多様性なのです。
しかし気をつけていだだきたい。「通」とはあくまでも受動的なものであり、「通」と戦う心意気も同時にもっていなくてはならないのです。己の情熱と技術を傾け、あなたのSEXを差し出すのです。「通」人からさなぎを経て成虫になり羽ばたいてください。そのときにこそ「通(とお)」って「通(かよ)」って見つけてきた宝物のようなSEXがあなたを助けてくれることでしょう。
もしあなたが「通(つう)」になったならば、ぜひともあなたの「通」感を教えてください。心よりお待ちしております。
そして「通」になろうとしているあなたの後輩たちに門戸を開いてあげてください。