月刊冊子二十冊目。恥ずかしながら発行が一ヶ月遅れてしまった。8月号もすぐに出る。
DTP作業自体は二晩と少しあれば足りるのだが、心の張りがないとそれが編集上にもなぜか出るとわかっているので(並び順やほんのささいな何かに影響がでる)、わたしの息が整わないうちは作業に着手できない。もちろんわたし自身の原稿もできあがっていなくてはならないのだが。
月刊でやるときめたので一ヶ月遅れても、大病でもおかさぬかぎりは意地でも出したいのだが、ただ月刊を守るだけでも意味がなく、やはり毎月ここまでだなという自分なりの納得が来なけれな出したくない。それもほとんど自分の心体の具合によりけりなのだからまこと非常にわがままな編集者ではある。しかし、ほかのひとがつくってもなぜか「偏向」っぽくならないはずだ。さすがにそれくらいの自負はそろそろ出てきてもいいころあいだ。
いまこれを書き終えて、表紙などのヴィジュアル作成、Web版の作業を済ませたらすぐさま8月号のDTPにとりかかる。これで生活費が手に入るわけでもなし、にもかかわらずいつも何かに支えられているように感じ、まったくやめたいなどとはおもわない。むしろ「偏向」づくりをわたしから取り上げてしまうと、ボールをなくしたサッカー少年のようにゆくあてがなくとぼとぼ駒沢公園をまつぼっくりを蹴りながらおろつくことになりそうだ。このよで「偏向」冊子づくりの快楽を知っているのはわたしだけとおもうとふしぎなきもちになってくる。いつからかわたしはこの仕事が好きになっていたようだ。