月刊号15冊目。Web版の発行は半月遅れ、本PDF版は一月。
ひとえに編集者のわたしが、あろうことか自らの執筆のために精根をつかいはたしてしまったことによる。
東日本大地震の東京での〈震災体験〉を書かずにおかれない機縁を得、この機会を逃せば、なかなか書くことができないと思い込んでしまってどうしようもなかった。同人誌編集者として失格だったとおもう。
わけあって、このPDF版と同時にリリースされる3月号には、わたし自身の一執筆者としての原稿はない。そのわけは、やはりこの2月号そのものにみえるであろう編集者としてのわたし自身の問題、この失格の意識によるところが大きい。
執筆者兼編集者ということのむずかしさに突き当たっている。
令和六年二月二十九日 責任編集 白石火乃絵